教員免許

教職に関する科目(教育学部で開講)

数理科学コースでは、通常の教育課程とは別に定める所定の科目(教職に関する科目他)を修得すると、申請により卒業時に以下の教員免許を取得することができます。

  • 中学校教諭第1種教員免許状(数学)
  • ⾼等学校教諭第1種教員免許状(数学)

中学校や高等学校の数学教員に求められる能力には二種類あります。一つは、「教科(数学)に関する専門性」であり、もう一つは「教育者としての資質」です。

数理科学コースの教育課程においては、数理科学全体に対して十分な知識と応用力が身につくように鍛えていく体制となっています。したがって数学を自分で活用していく能力は間違いなく身につきます。ところがそれだけでは教員にはなれません。教員にはそれらを次の世代に伝えていくという重い使命があるからです。自分でわかっていることと他の人にわかってもらうことの間に大きなギャップがあるのは実感としてわかるでしょう。「教職のための科目」は教員として生きていくための知恵をつけるための科目といえます。例えば教育実習もこれに含まれます。

教員志望の学生はそれ以外の学生に比べてずいぶんと重い負担があります。それを乗り越えて初志を貫徹できるように日々の学業に励んでください。

教職に関する科目一覧(平成30年度以前の入学生に適用

◎教職の意義等に関する科目(中:2単位、高:2単位)

教職論         2年前期    中○ 高○

◎教育の基礎理論に関する科目(中:6単位、高:6単位)

教育原理        1年後期    中○ 高○
教育心理学       2年前期    中○ 高○
教育の制度と経営論   2年後期    中○ 高○

◎教育課程および指導法に関する科目(中:12単位、高:8単位)

教育課程と方法論    2年後期    中□ 高□
数学科指導法A     2年後期    中□ 高□
数学科指導法B     3年後期    中● 高
数学科授業論A     3年後期    中● 高
数学科授業論B     4年後期    中● 高
道徳の指導法      2年後期    中□ 高
特別活動の方法と理論  2年後期    中□ 高□
教育方法の理論と実践  3年前期    中○ 高○

◎生徒指導、教育相談および進路指導等に関する科目(中:4単位、高:4単位)

生徒指導の理論と方法  2年前期    中□ 高□
教育相談の理論と実際  3年後期    中○ 高○

◎その他(中:7単位、高:5単位)

教育実習(中)     3年前期    中○ 高
教育実習(高)     4年前期    中○ 高○
教育実習事前事後指導  3年前期    中○ 高○
教職実践演習(中・高) 4年後期    中○ 高○

(注意)

○印と□印は必修科目です。
●印は選択必修科目(1科目)です。
□印は教育実習に参加するための条件となる科目です。
中学校の免許を取得するためには、これ以外に介護等体験(社会福祉施設5日間、特別支援学校2日間)が必要です。

教育実習・介護等体験への参加要件(平成30年度以前の入学生に適用

☆教育実習(中)および介護等体験

2年次終了時に以下のすべてをみたしていること

  • 卒業要件単位数の2分の1(62単位)以上を取得している(教職に関する科目の単位を除く)
  • 教職に関する科目のうち、上記の□印の科目(教育実習に参加するための条件となる科目)全5科目を取得している
  • 教科に関する科目の必修科目(代数学1、幾何学A、解析学1、統計科学A、情報科学A)のうち3科目以上を取得している

☆教育実習(高)

2年次終了時に以下のすべてをみたしていること

  • 卒業要件単位数の2分の1(62単位)以上を取得している(教職に関する科目の単位を除く)
  • 教職に関する科目のうち、上記の□印の科目(教育実習に参加するための条件となる科目)から2科目以上を取得している

3年次終了時に以下のすべてをみたしていること

  • 卒業研究着手要件
  • 教職に関する科目のうち、上記の□印の科目(教育実習に参加するための条件となる科目)全4科目を取得している

教職に関する科目一覧(平成31年度以降の入学生に適用

◎各教科の指導法(中:8単位、高:4単位)

  数学科指導法A           2単位  2/3年次・後期  中○■ 高○■
  数学科指導法B           2単位  2/3年次・後期  中○■ 高○■
  数学科授業論A           2単位  3/4年次・後期  中○■ 高■
  数学科授業論B           2単位  3/4年次・後期  中○■ 高■

◎教育の基礎的理解に関する科目(中:10単位、高:10単位)

  教育原理              2単位  1年次・後期    中○  高○
  教職論               2単位  2年次・前期    中○  高○
  教育の制度と経営論         2単位  2年次・後期    中○  高○
  教育心理学             2単位  2年次・前期    中○  高○
  特別支援教育論B          1単位  3年次・前期    中○  高○
  教育課程論             1単位  2年次・後期    中□  高□

◎道徳、総合的な学習の時間等指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目(中:11単位、高:9単位)

  道徳の指導法            2単位  2年次・後期    中□  高
  総合的な学習の時間の理論と方法   1単位  2年次・前期    中○  高○
  特別活動の方法と理論        2単位  2年次・後期    中□  高□
  教育方法の理論と実践        2単位  3年次・前期    中○  高○
  生徒指導の理論と方法        2単位  2年次・前期    中□  高□
  教育相談の理論と実際        2単位  3年次・後期    中○  高○

◎教育実践に関する科目(中:7単位、高:5単位)

  教育実習事前事後指導        1単位  3年次・前期    中○  高○
  教育実習(中)           2単位  3年次・前期    中○  高
  教育実習(高)           2単位  4年次・前期    中○  高○
  教職実践演習(中・高)       2単位  4年次・後期    中○  高○

(注意)

  ○印と□印は必修科目です。
  △は選択必修科目で2科目以上必要です。
  □印と■印は教育実習に参加するための条件となる科目です。□印は4科目すべて、■印は1科目以上必要です。
  中学校の免許を取得するためには、これ以外に介護等体験(社会福祉施設5日間、特別支援学校2日間)が必要です。
  中学校の免許を取得すれば、高校の免許もあわせて取得できます。

教育実習・介護等体験への参加要件(平成31年度以降の入学生に適用

★中学の免許を取得する場合(3~4年次に教育実習(中)、介護等体験、教育実習(高)への参加が必要です)

2年次終了時に以下のすべてをみたしていること

  • 卒業要件単位数の2分の1(62単位)以上を取得している(教職に関する科目の単位を除く)
  • 教育実習に参加するための条件となる科目のうち、□印のすべておよび■印の1科目以上を修得している
  • 教科に関する科目の必修科目(代数学1、幾何学A、解析学1、統計科学A、情報科学A)のうち3科目以上を修得している

3年次終了時に以下をみたしていること

  • 卒業研究着手要件

★高校の免許のみを取得する場合(4年次に教育実習(高)への参加が必要です)

2年次終了時に以下のすべてをみたしていること

  • 卒業要件単位数の2分の1(62単位)以上を取得している(教職に関する科目の単位を除く)
  • 教育実習に参加するための条件となる科目のうち、□印および■印の科目から4単位以上を修得している

3年次終了時に以下のすべてをみたしていること

  • 卒業研究着手要件
  • 教育実習に参加するための条件となる科目のうち、□印のすべておよび■印の1科目以上を修得している

(注意)

  教科の指導法(4単位)としては、数学科指導法Aおよび数学科指導法Bを必修科目に指定する。
  数学科授業論Aおよび数学科授業論Bは、教育実習参加要件として利用できる。