カリキュラム

数学を通して,学問の楽しさ・面白さが実感できます

教育課程編成に関する方針(カリキュラム・ポリシー:CP)

数理科学コースでは,その教育目標を達成するために,以下の基本方針にしたがって教育課程を定めます。

  1. 文系理系の違いにとらわれずさまざまな学問分野に興味と関心を持たせるとともに,数理科学の世界に閉じこもることなく,他分野との協調・他分野への応用について意識を広げさせます。そのために,教養科目における自然・科学の分野以外からの履修や,理工共通科目における他の自然科学や工学系からの履修を奨励します。
  2. コースの基幹教育は,高大接続から大学院への展開までを視野に入れ,基盤の充実を第一に考えます。そのために,科目数を絞ってスタンダードな内容を確実に修得させます。基礎を固める上で特に重要な科目は週2コマの体制にし,「講義科目」に加えて「展望科目」を附置します。「講義科目」はアクティブ・ラーニングに対応するために演習の要素を加味します。「展望科目」は講義の補足・補充,演習の充実,発展的内容の展開を目的とした総合科目にします。
  3. 初年次からの微分積分と線形代数はすべての分野の基礎となるので,徹底して数学の考え方を身につけさせます。そのために,すべての科目に「展望科目」を附置します。
  4. コースの基幹教育においては,数理科学を6分野(代数学,幾何学,解析学,応用数学,統計科学,情報科学)から構成されると考え,それぞれを同等の重みで扱い同数の科目を設置します。各分野とも包括的な内容を含む科目を配置してすべての学生に修得させます。学生は3年次以降に自身の興味に応じて専門を絞っていくことになりますが,個々の分野が相互に影響しあって数理科学というひとつの構造物が構築されていることを認識し,主専攻分野以外にも努めて第二,第三の分野にも関心を広げるように奨励します。
  5. 社会生活への順応,学術上の国際化に配慮して,将来設計や英語の利用を目的とした科目を配置します。社会における科学の役割と影響力を理解し,複雑化する社会を生き抜くために自ら学び続けられることが必要だからです。同時に国際化社会を生き抜くために,言語を通して情報を受信する力,発信する力能力を養成します。

カリキュラム表

カリキュラム表 (PDF)

科目区分 授 業 科 目 単位数 成績指標値制度 履修上限制 週授業時間数 科目ナンバリング 備考
1年 2年 3年 4年
必修 選択 前期 後期 前期 後期 前期 後期 前期 後期
理工学基礎教育科目 力学 2 2 S511F291
電磁気学 2 2 S541F292
科学技術基礎 2 × 2 S511F293
4 2
理工学展開科目 情報科学A 2 2 S512S671
情報科学B 2 2 S513S673
情報科学B展望 2 2 S513S674
情報科学C 2 2 S543S775
熱物理学 2 2 S542D291
機械物理学 2 2 S542D292
波動と光 2 2 S542D293
宇宙科学概論 2 2 S542D294
原子と分子 2 2 S511D295
物質の状態と変化 2 2 S541D296
電磁気学1 2 2 S542D391
電磁気学2 2 2 S542D392
宇宙科学 2 2 S542D393
解析力学 2 2 S542D394
化学実験 2 × 2 2 S542D395
基礎理工学PBL 2 × 2 S513D491
応用理工学PBL 2 × 2 S513D492
12 22
専門科目 必修科目 卒業研究 8 12 12 S514S985
数理科学科目群A 数理科学概論 2 2 S511S511
解析学1 2 2 S511S541
解析学1展望 2 2 S511S542
解析学2 2 2 S511S543
解析学2展望 2 2 S511S544
解析学3 2 2 S512S545
解析学3展望 2 2 S512S546
解析学4 2 2 S512S547
解析学4展望 2 2 S512S548
代数学1 2 2 S511S521
代数学1展望 2 2 S511S522
代数学2 2 2 S511S523
代数学2展望 2 2 S511S524
代数学A 2 2 S512S621
代数学A展望 2 2 S512S622
幾何学A 2 2 S512S631
幾何学A展望 2 2 S512S632
解析学A 2 2 S512S641
解析学A展望 2 2 S512S642
数理科学輪講A 3 × 3 S514S881
数理科学輪講B 3 × 3 S514S883
キャリア開発指導 2 × × 2 S514S813
数理科学英語 2 × 2 S514S815
数理科学科目群B 代数学B 2 2 S543S623
代数学C 2 2 S543S725
幾何学B 2 2 S543S633
幾何学C 2 2 S543S735
解析学B 2 2 S543S643
解析学C 2 2 S543S745
応用数学C 2 2 S543S755
数理科学特別講義A 2 × × (2) (2) S543S717 何れか一方で履修
数理科学特別講義B 2 × × (2) (2) S543S718 何れか一方で履修
         コース共通科目 応用数学A 2 2 S512S651
応用数学A展望 2 2 S512S652
応用数学B 2 2 S543S653
統計科学A 2 2 S512S661
統計科学B 2 2 S543S663
統計科学B展望 2 2 S543S664
統計科学C 2 2 S543S765
基礎プログラミング 2 2 S513S591
基礎プログラミング演習1 1 × 2 S543S592
基礎プログラミング演習2 1 × 2 S543S593
マルチメディア処理 2 2 S543S594
マルチメディア処理演習 1 × 2 S543S595
音メディア処理 2 2 S513S596
コンピュータグラフィックス 2 2 S543S597
人工知能基礎 2 2 S543S491
ヒューマン・インタフェース 2 2 S543S492
データベースシステム 2 2 S543S493
データベース演習 1 × 2 S543S494
ウェブサイエンス 2 2 S543S495
科学英語表現法 2 2 S543S496
インターンシップA※ 1 × × (1) (1) S543S391 A・Bどちらか一方を選択する
インターンシップB※ 2 × × (2) (2) S543S392
起業家育成講座 2 × × (1) (1) (1) (1) S543S393 何れか一方で履修
66 49

(注)1.「成績指標値制度」欄の○は成績指標制度対象科目,×は非対象科目を表す。
2.「履修上限制」欄の○は履修上限制対象科目,×は非対象科目を表す。

卒業研究着手要件

数理科学コース

3年次終了時に以下の(1)~(3)の条件を全て満たしていること。ただし編入学生については,別にコースで定める。

(1) 累積成績指標値が1.0以上であること。

(2) 教養教育科目の中から24単位以上(基礎理工学入門2単位,情報セキュリティ基礎2単位,知的財産論またはイノベーション科学技術論から2単位以上,「大分を創る」(テーマ)の設定科目から2単位以上,主題「福祉・地域」から2単位以上,外国語科目から「英語I」4単位,「英語II」2単位を含む)を取得していること。

(3) 専門教育科目の中から78単位以上(理工学基礎教育科目から必修4単位,理工学展開科目から必修10単位以上,専門科目から「数理科学輪講A」3単位,「数理科学輪講B」3単位を入れて必修50単位以上を含む)を取得していること。

早期卒業希望者卒業研究着手要件

数理科学コース

2年次終了時に以下の(1)~(3)の条件を全て満たしている者は,本人の申請により卒業研究に着手できる。

(1) 累積成績指標値が1.0以上であること。

(2) 教養教育科目の中から24単位以上(基礎理工学入門2単位,情報セキュリティ基礎2単位,知的財産論またはイノベーション科学技術論から2単位以上,「大分を創る」(テーマ)の設定科目から2単位以上,主題「福祉・地域」から2単位以上,外国語科目から「英語I」4単位,「英語II」2単位を含む)を取得していること。

(3) 専門教育科目の中から72単位以上(理工学基礎教育科目から必修4単位,理工学展開科目から必修8単位以上,専門科目から必修48単位以上を含む)を取得していること。

卒業要件

以下の(1)~(3)の条件を全て満たしていること。ただし編入学生については,別にコースで定める。

(1) 累積成績指標値が1.0以上であること。

(2) 教養教育科目の中から26単位以上(基礎理工学入門2単位,情報セキュリティ基礎2単位,知的財産論またはイノベーション科学技術論から2単位以上,「大分を創る」(テーマ)の設定科目から2単位以上,主題「福祉・地域」から2単位以上,外国語科目から「英語I」4単位,「英語II」2単位を含む)を取得していること。

(3) 専門教育科目の中から98単位以上(理工学基礎教育科目から必修4単位,理工学展開科目から必修12単位,専門科目から必修66単位を含む)を取得していること。